【持分】共有関係にある土地・建物など不動産を売りたい方へ【買取】

【持分】共有関係にある土地・建物など不動産を売りたい方へ【買取】

「不動産の持分を売却することってできないの?」とお悩みの方はいらっしゃいませんか?
持分=不動産の所有権の一部。一つの不動産をご夫婦・親子・兄弟などで共有している場合がありますね。この各共有者が持っている、所有権の一部を「持分」と言います。

大手の不動産売買仲介業者などに相談をしたことがあるという方で、「共有の場合は、共有者全員の同意がないと売れないんですよー」と言われたという方もいらっしゃると思います。

またお客様から「持分を売却したい」という相談を受けたものの、どのようにすれば良いのかわからなかったという不動産業者の方もいらっしゃるかもしれません。

実は不動産の共有持分を売却するのに、他の共有者の同意なんて必要ないのです。

  • 仲が悪い兄弟姉妹などと、共有関係になっている不動産がある。
  • 不動産を売却したいが、他の共有者の同意や協力が得られない。
  • 不動産を共有している相手と連絡がつかない。

このような状態でお困りの方も、決して少なくはないと思います。
しかしこの記事を読めば、共有状態となっている不動産の持分について、売却などの処分をする方法がわかります。

私は司法書士・宅地建物取引士・土地家屋調査士・行政書士の資格を持つ、不動産手続の専門家です。本名は永田翔と申しますが、ショウ先生という名前でこのブログを運営しています。


事務所は神奈川県藤沢市、いわゆる湘南地域にありますが全国どちらでも対応可能です。
実際に北海道から沖縄県まで登記の申請をしたことがあります。

結論としては不動産の共有持分について、他の共有者の協力がなくても、売却などの処分をすることは可能です。
幾つかの方法が考えられますので、それぞれのメリット・デメリットついてこれからお話ししたいと思います。

  1. とにかく急いで処分をしたいという方
  2. 手元に残るお金を多くしたいという方
  3. 依頼を受けた専門家はどのようにして持分を処分するのか
ショウ先生

それでは、具体的な説明に入っていきますね!

目次

とにかく急いで処分をしたいという方

共有持分に限りませんが、とにかく急いで処分をしたいという方は、不動産を買取している業者さんに買い取ってもらうことが一番の近道だと思います。

冒頭にも書いたとおり、大手不動産売買仲介業者などに「不動産の共有持分を売却したい」という相談をした場合、「共有の場合は、共有者全員の同意がないと売れないんですよー」と言われる可能性が高いです。

そのため不動産の共有持分を売却したいという場合は、共有持分専門の買取業者に依頼をすることをオススメします。

デメリットは不動産の価値に対して、どうしても買取価格が安くなってしまうことです。
それでも「仲介や買取はできない」と言う業者も多い中で、買い取ってくれるというのは、早く不動産の持分を手放したいという方にとっては嬉しい話だと思います。

なおこの記事を書いている私、ショウ先生も宅地建物取引士の資格を持っております。
ですから私自身が持分買取についてのご相談に乗ることもできます。
また対象となる不動産の場所や規模によって、それぞれ適切な不動産業者の方をご紹介することもできます。

ご希望であれば、この記事のコメント欄や、お問い合わせページからぜひご連絡ください。

また不動産業者を自分で探したいという方には、登録事業者の中から適した会社を紹介してくれるというサイトもあるようです。

ショウ先生

ところで「共有者全員の同意がないと売れない」と言う業者さんの言葉はウソだったのでしょうか?

これは「ウソ」であるとも「本当」であるとも言えます。

これまでに書いているとおり、共有者全員の同意がなくても”持分”を売ることはできます。
しかしその不動産の”所有権を売却”するには、「共有者全員の同意」が必要となります。

不動産業者でない方や、一般的な不動産業者が不動産の持分を購入することは、まずあり得ません。

一方で持分買取の専門業者は、持分をお金に変える知識・ノウハウを持っているので、持分を買い取ってくれます。
とはいえ持分をお金に変えるには、不動産の所有権をお金に変えるよりも手間やリスクが大きいことが多いです。
そのため買取価格も安価になってしまうのです。

手元に残るお金を多くしたいという方

「時間はかかっても良いから、手元に残るお金を少しでも多くしたい。」
そのような場合は、不動産の共有関係に詳しい、弁護士・司法書士に相談されることをオススメいたします。

私自身も司法書士の資格を持っており、手続の相談に応じることが可能です。
ご希望であれば、この記事のコメント欄や、お問い合わせページからぜひご連絡ください。

https://nagata-sho.com/お問い合わせ/
ショウ先生

司法書士・土地家屋調査士・宅地建物取引士の資格を持つ私が、どのような方法が相談者の方の希望に近いか、一緒に検討させていただきます。

持分を買い取った業者はどのようにして持分をお金に換えるのか

持分を買い取った不動産業者の方はどのようにして、持分をお金に変えていくのでしょうか。

このような案件を手掛けたことがない不動産業者の方であれば、そのノウハウが気になるかもしれません。
また不動産業者に持分を買い取ってもらおうと考えた方も、自分が持分を売却した後、その持分はどうなるのかが気になる方もいらっしゃるでしょう。

ショウ先生

選択肢の幾つかを書いていきたいと思います。「それは違うよ」という方がいらっしゃいましたら、ご指摘やご意見をお待ちしております!

持分を買い取った後の不動産業者の方には、次のような選択肢が考えられると思います。

  1. 共有者に持分を買い取ってもらう。
  2. 共有者から持分を買い取り、所有権全体を転売する。
  3. 共有者と協力して、所有権全体を販売する。
  4. 共有物を分ける。
  5. 共有者との話し合いがまとまらない場合

1.共有者に持分を買い取ってもらう

「持分を売却したい」という方から持分を買い取った後、共有者の方に「買い取らないか」と話を持ち掛けます。
もちろん利益を乗せて売却するわけですが、共有者の方としても、不動産を単独所有にできるチャンスですので、お金があれば買い取ってもらえることは少なくないと思います。

ショウ先生

共有者の方にもメリットがある価格を提示する必要はあります。しかし短期間で終わることは買取業者の方にとってもメリットです。

2.共有者から持分を買い取り、所有権全体を転売する

1とは逆に、こちらが共有者から持分を買い取ります。
その結果、不動産を単独所有にできるので、それから不動産の所有権全体を売却します。

共有者の方も、対象不動産を必要としていない場合や、共有者の方に持分を買い取るお金がない場合などはこの選択肢が選ばれるのではないでしょうか。

ショウ先生

不要な不動産を有償で引き取るという不動産業者さんもいらっしゃいます。「不動産を手放したい!」というニーズも少なからずあるようですね。

3.共有者と協力して、所有権全体を販売する

共有者の方とともに、所有権全体を販売するという選択肢もあり得ます。
あまり選ばれることはないような気がします。

お金に余裕があれば1を、余裕がなければ2を選ばれる共有者の方が多いのではないでしょうか。

ショウ先生

共有者の方も不動産業者の方も、共有関係が続くことは望んでいないと思います。そのために、あまり選ばれない選択肢なのかもしれません。

4.共有物を分ける

広い土地などであれば、土地そのものを2筆に分けて、それぞれを単独所有にするという選択肢もあります。

土地を分ける手続を「分筆」と言います。
これは土地家屋調査士という資格者が行う手続になります。

ショウ先生

ちなみに私は土地家屋調査士の資格も持っています!

5.共有者との話し合いがまとまらない場合

訴訟を行うことになると思います。
裁判所が下す判決に従って、上記の1から4などのような手続を行っていくことになります。

ショウ先生

こうなると時間はかかってしまいます。こういった点が、持分ではない不動産の売買などと比べると、手間やリスクが大きい点ですね!

弁護士・司法書士に依頼をした場合はどうなるの?

上で書いた、持分を買い取った不動産業者の方がやることを、ご自身が専門家と協力をして進めていくことになります。

時間や手間はかかりますが、最終的に売却する場合、手元に残るお金はこの方が多くなるはずです。
また「お金を支払って不動産を自分の単独所有にする」ということもできます。

まとめ

手短にまとめるとこのようになります。

  1. 土地・建物などの不動産の共有持分は、他の共有者の同意などなく、売却することが可能
  2. 急いで手放したい・お金に換えたいという方は、持分買取専門業者に相談するのがオススメ
    ただし買取価格は安くなることがほとんど。
  3. 時間がかかっても良いから、手元に残るお金を多くしたいという方は、弁護士・司法書士などの専門家に依頼するのがオススメ
    ただし共有者との話し合いがスムーズに進まない場合は時間がかかる。場合によっては訴訟などに発展する可能性も。
ショウ先生

いずれにせよ、「共有者の同意・協力がないとどうしようもない」なんてことはないので、安心してください。

いかがだったでしょうか

今日は不動産共有関係でお困りの方や、そのようなお客様をお持ちの不動産業者の方に向けて、記事を書いてきました。

記事を読んで下さった方で、ご依頼・ご相談・ご質問などあれば、コメント欄・お問い合わせページ・TwitterのDMなどで気軽に連絡くださいね!

ショウ先生こと永田翔でした。

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