働きながら試験の勉強をする?資格マニアのスケジュールが参考になるよ
2022.07.23更新
「働きながら資格試験の受験勉強をしている」という方、自分の勉強時間が足りているのか不安になったりしませんか?
- 仕事がある日は、朝と夜のどちらに勉強するといいの?
- 1日に何時間ぐらい勉強すればいいの?
- 合格者の勉強スケジュールを知りたい。
このような声をお聴きすることがあります。
この記事を読めば、働きながら資格試験に合格するためのスケジュールに対する考え方がわかります。
私はショウ先生という名前でこのブログを運営しています。
最終学歴は中卒(高校中退)ですが、司法書士・行政書士・土地家屋調査士・宅地建物取引士などの資格を持っています。
勉強ができるというよりは、資格試験を効率よく攻略していくことが得意だと思っています。
私は宅地建物取引士・土地家屋調査士・簿記3級などの資格を働きながら取得しました。
目次
朝でも夜でも、自分がやりやすいタイミングで勉強すれば良い
仕事がある日の勉強について、ご質問をいただくことがあります。
仕事の前に朝やるのか、仕事が終わった後の夜やるのか、どちらが良いですか?と悩まれる方が多いようです。
できれば朝のうちに少しでも勉強ができれば、すごく良いと思います。
しかし、家事やお子さんを保育園送迎などで、朝は勉強できないという方も少なくないでしょう。
「夜型の人は難関資格には合格できない」などという話を聞いたこともありますが、近年ではどの時間帯に調子がよくなるかは、遺伝子で決まっているという研究データもあるようです。
早起きが得意な「朝型」と、日が沈んでからのほうが活動の能率が高くなる「夜型」の人。その差は遺伝子によって決まるため、どんなに努力しても自分のタイプを変えることはできない──。英国の研究チームが、そんな研究結果を発表した。
WIRED JAPAN:「夜型」の人が努力しても、決して「朝型」になれない:研究結果
夜に調子が出る人が、無理に朝に勉強をしようとしても効率が悪くなるばかりです。
自分が勉強しやすい時間帯に勉強をすることが、無理なく勉強を続けるためには大切なことだと思います。
「継続は力なり」
勉強をする時間帯も含めて、無理なく継続できる方法を探しましょう。
1日(または1週間)に必要な勉強時間は、逆算するか積み上げるか
それぞれ説明をしていきます。
逆算をして必要な勉強時間を検討する方法
過去問集を1周回すのにどれぐらい時間がかかるか、テキストを10ページ読むのに何分ぐらいかかるか。
こういったところから逆算して考えるというのが一つ目に紹介する方法です。
例えば、宅建試験を例に挙げると、本試験での出題数は50問です。20年分の過去問であれば合計1000問。
「過去問を3周回せば合格できるだろう」と考えるのであれば、3000問の演習が必要になります。
仮に1時間に10問解ける方でしたら、3000問解くのに300時間かかります。
本試験まで半年(180日)ある状態から勉強を始めるとすると、最初の1ヶ月でテキストを読み終えるつもりで始めたとして、過去問の演習に使えるのは150日間。
150日間で300時間勉強しようと思うと、1日あたり2時間の勉強が必要となります。
ただし「1日あたり何時間勉強する」と決めてしまうと、忙しい日や体調の悪い日に無理がでてしまいます。
そして予定通りにできないと、自分自身を責めたりして、モチベーションが下がりがちです。
オススメは「1週間あたり何時間勉強する」と決めること。
この決め方なら、1日ぐらいできない日があったとしても、その分ほかの日に頑張ることで調整できます。
この考え方については他の記事でも紹介しています。
合格に必要と思われる勉強時間がどうしても捻出できないということであれば、合格を目指す年を翌年以降として、計画を立てるのもありだと思います。
「平日は1日に1時間ぐらいしか勉強できないから、5日間で5時間・土日で残りの9時間をやる。」というのも良いと思います。
あるいは「平日は1日に2時間ぐらいは勉強して、5日間で10時間・土日のどちらかで4時間勉強して、1日は完全オフの日を作る。」といった形でも良いでしょう。
繰り返しになりますが、肝心なのは自分にとって無理がない・続けられる方法にすることです。
積み上げて計算する方法
こちらは1日あたりあるいは1週間あたりにどれぐらい勉強ができそうか、というところから考えていきます。
まずは1週間程度、普段どおりのペースで勉強をしてみてください。
この際に実際に勉強した時間を正確に記録します。
私はいつもストップウォッチやキッチンタイマーのようなものを携帯していました。
時間を計ることの重要さは他の記事でも書いています。
例えば1週間に10時間程度勉強できそうだ。ということであれば、そこから本試験の日までに、どれぐらいの量の過去問集などをこなせるかを考えてみます。
1時間に10問程度解けるのであれば、10時間で100問解けることになります。
週に10時間であれば1か月に約40時間で400問解けることになりますから、2ヶ月半で1000問(宅建試験であれば過去問20年分を1周)が解けることになります。
この時点から本試験まで何か月あるのかを考えて、そこから次のような検討をしていきます。
- 「過去問を3周回すには充分な時間があるので、このペースでやっていく」
- 「本試験までに過去問が1周も回せないので、今年ではなく来年以降の合格を目指す」
- 「過去問2周は回せるが、3周は回しておきたいので、勉強時間を増やして今年の受験までに間に合わせる」
こちらの場合も「1日に何時間」ではなく「1週間に何時間」とした方が無理が出づらいと思います。
参考までに資格試験受験生時代の私のスケジュールを公開します
私が宅地建物取引士試験や土地家屋調査士試験の受験をした際は、社会人として働きながら、また結婚をして妻子がいる中での勉強でした。
当時の私が仕事のある日にどのように勉強をしていたか、1日のスケジュールを公開してみたいと思います。
- 6:00 起床~身支度・朝食など
- 7:00 自宅を出発~駅まで徒歩
- 7:10 電車に乗る※電車内で勉強(40分間)
- 7:50 駅到着~職場まで徒歩
- 8:00 職場に到着~業務開始
- 12:00 お昼休憩~事務所近くの飲食店に移動
- 12:05 昼食(時間短縮のため牛丼店。入店から10分程度で食事を終えることが多かったです。)
- 12:15 近くのカフェなどに移動して勉強(40分間)
- 12:55 勉強終了して職場に戻る
- 13:00 午後の業務開始
- 21:30 業務終了~駅に移動
- 21:45 電車に乗る※電車内で勉強(40分間)
- 22:25 自宅最寄駅に到着
- 22:30 自宅に到着~シャワー・夕食等
- 23:00 勉強開始(最低60分間程度を目安に、疲れて寝落ちしそうになるまで)
- 24:00 就寝
いかがでしょうか。
行きの電車40分・昼休み40分・帰りの電車で40分で合計120分。
帰宅後に60分で合計180分。つまり平日でも3時間程度は勉強できています。
「自宅から職場までが近くて、電車移動の時間が短い」という方は、早めに自宅を出て、職場近くのカフェなどで勉強をするのもオススメです!
さらに私の場合はそれなりに外出もある仕事でしたので、その際には電車・バスでの移動中や、役所などでの待ち時間などには、細切れの時間を利用して勉強をしていました。
また上のスケジュールでは牛丼店などを利用して、入店から10分程度で食事を終える場合のお昼休憩を例に書いております。
しかし注文をしてから料理の提供までに時間がかかる場合は、その待ち時間に勉強をしていました。
そのため、牛丼店のように注文してからすぐに料理が出てくるお店ではなくても、トータルの勉強時間はさほど変わりなかったです。
土日は「合計で10時間程度勉強しよう」とだけ決めておき、勉強ができそうなタイミングで消化するようにしていました。
1日ではなく月単位・週単位のスケジュールの立て方には、こちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ
まとめます。
勉強のスケジュールはこのように考えると良いでしょう。
- 大事なのは自分にとって無理なく続けられる方法を探すこと
- そのため、勉強をするのは朝でも夜でもスキマ時間でもかまいません
- よほど難易度の高い資格でなければ、過去問集を3周ぐらい回せば合格レベルに達するはず
- 3周回すために必要な時間と、本試験までの日数から、1週間あたりに必要な勉強時間を割り出すのが一つの方法
- 自分が1週間あたり何時間勉強できるかを考え、そこから「今年の本試験に間に合わせることができるか」を考え、方針を決定するのがもう一つの方法
- 働きながら資格試験の受験勉強をしていた私のスケジュールも参考にしてみてください。
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ショウ先生こと永田翔でした。