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債権譲渡登記を申請する方法
ショウこと永田翔です。中卒元ひきこもりで、司法書士・行政書士・土地家屋調査士・宅地建物取引士をやってます。
先日久しぶりに債権譲渡登記を申請いたしました。 今後は債権譲渡登記の申請をする機会が増えていきそうなので、自分用の備忘録を兼ねてこの記事書いています。
前回は【第1回】債権譲渡登記申請の方法【債権譲渡登記の基礎】として、手続の概要を書かせていただきました。
今回からはもう少し具体的・実務的な話を書かせていただきます。
債権譲渡登記を書面申請でする場合
まず債権譲渡登記の申請方法には、大きく分けて次の2つがあります。
- 書面申請(法務局に持ち込みまたは郵送)
- オンライン申請
しかし実務上、オンライン申請はほぼ使われていないという話を前回の記事に書きました。
書面申請の具体的なやり方を書いていきます。
債権申請データと申請書の作成
債権譲渡登記を申請するためには申請書を作成する必要があります。
それに先だって(または併行して)、債権申請データというものを作らないと行けないので、まずはそちらの説明をさせていただきたいと思います。
用意するもの(ソフト・ツール)
債権申請データを作成するためには幾つかのソフト・ツールを用意する必要があります(メモ帳などのテキストエディタなどで作成することもできますが、専用のソフト・ツールを使用した方が簡単で間違いありません。)。
すべて法務省のWebサイトなどで無料でダウンロードが可能ですのでご安心ください。
- 債権申請データ作成ツール https://www.moj.go.jp/MINJI/minji06_00124.html
- 申請人プログラム https://www.moj.go.jp/MINJI/minji06_00002.html
- 申請用総合ソフト https://www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp/download.html
債権申請データ作成ツール
先ほど債権譲渡登記の申請のためには、申請書以外に「債権申請データ」というものを作成する必要があると書きました。
この「債権申請データ」はxml形式で作成をする必要があるのですが、普段あまり作成することがないファイル形式ですよね?
マニュアルなどもあり、特に迷うことなく使用できると思います。 参考までに、私自身が迷ったのは当事者である法人の商号(名前)の欄、例えば「株式会社任天堂」と入力したとして、ヨミガナは「株式会社」の部分も入れるのかどうかということぐらいでした。
ちなみにこちらは入力をするのが正解のようです。
他にわかりづらい点がありましたら、コメント欄・お問い合わせページ・Twitterなどからお気軽にご質問ください。
申請人プログラム
さて、xml形式の「債権申請データ」ができたら、今度は「申請人プログラム」の出番です。
このソフト、何をするためのソフトなのかというと、「債権申請データのデータチェック等」ができるソフトだということです。
実際にはチェックのほか、後述する「申請用総合ソフト」で利用できるファイル形式に変換してくれます。
しかし同じ法務省が公開しているソフトですし、1つのソフトに機能をまとめることはできなかったのでしょうか……
申請用総合ソフト
いよいよ事前提供ファイルの送信をします。 先ほど「申請人プログラム」で作成したファイルを、この「申請用総合ソフト」を使用して送信します。
これが済むとQRコードが発行されます(実際に発行されたものの画像をアップロードしておきます。)。 これを印刷したものを債権譲渡登記申請書とあわせて提出いたします(窓口に持参、または郵送)。
申請書作成
あとは申請書を作成するだけです。 少し長くなってしまったので続きはまた次の記事で書きたいと思います。
ひとまず法務局のWebサイトから参考になるページのURLを紹介しておきますね。