【独学で高得点】宅建試験に一発合格した私の勉強方法【教材選び編】

【独学で高得点】宅建試験に一発合格した私の勉強方法【教材選び編】

目次

今年の宅地建物取引士試験(宅建試験)お疲れ様でした。

 2021年10月17日(日曜日)令和3年度の宅地建物取引士試験(宅建試験)がありましたね。
受験生の皆様、本当にお疲れ様でした。

 受験された方の中でも、合格ラインである35点前後の方はドキドキする時期ですね。
合格ラインからプラス3問程度取れている方は、余裕を持って合格発表を待てる感じでしょうか。

 残念ながら合格ラインに届かなかったという方の中には、「来年また頑張ろう」と決意を新たにする方もいれば、「もう受験を諦めよう」と考えてしまう方もいらっしゃることでしょう。

独学で「高得点」「一発合格」を経験した私

 私自身は平成21年度の宅地建物取引士試験(宅建士試験)の合格者です。45問正解しての合格でした(宅建試験の経験者であれば多くの方が驚いてくれる成績です。)。
 この試験は50問中35問が合格ラインです(その年によって若干前後します)。おそらく38問ぐらい取れば、まず安全圏です(書いてから調べてみたところ、実際に直近10年間で最も合格点が高かった年で38点でした)。
 8割までいかないぐらいの得点で合格できる試験ということです。その試験で9割にあたる45問取っているので、驚いて下さる方が多いのだと思います。
しかし私自身はこれを決して良いことばかりだとは思っていません。これについては別の記事で扱います。

高得点での合格は必ずしも良いことではありません。少なくともそれを目指すような勉強はするべきではありません。

宅地建物取引士試験(宅建試験)の勉強方法


 武道では心技体などと言いますが、試験についても、同じように考えられるかもしれません。心は試験に対する心構えや考え方、技は試験や勉強のテクニック、体は知識をつける・理解するなどといった勉強そのものに当たるのではないでしょうか。

 どれも大事ではありますが、試験対策で身に着けるべき順番でいえば、心(心構え)→体(勉強)→技(テクニック)の順が良さそうです。

 しかし一番わかりやすいのは勉強方法についてだと思いますので、最初に私が合格までにしていた勉強方法を解説させていただきたいと思います。まずは使った教材について、書いていきます。

宅地建物取引士試験(宅建試験)合格までに使用した教材

  • 1.テキスト
  • 2.六法
  • 3.過去問集
  • 4.おまけ

それぞれ順に解説していきたいと思います。

1.テキスト
 資格試験予備校などにいかないと入手できないものもあると思いますが、一般的な書店で売られているもので充分です。
私はLEC東京リーガルマインドのものを使用したと記憶していますが、宅建試験を受けてみたいという知人にテキスト選びを頼まれ、ユーキャンのものをプレゼントしたこともありました。
 大手予備校などが出しているものであれば、どれも内容に間違いはないと思います。
ただ解説の内容、図を多用しているか否かなどによって、好みが分かれるところだと思います(セミナー講師の方から聴いた話ですが、学習をする際に「視覚優位」「聴覚優位」「運動感覚優位」の3タイプに分かれるそうです。私は自分では視覚優位だと思っています。このタイプの方であれば、図が多い方がわかりやすいと感じることが多いようです。)。
 何冊か書店などで実際に手に取ってみて、自分に合ったもの(つまりご自身が「わかりやすい」「読みやすい」と感じるもの)を選ぶことが大切です。


2.六法
 六法は憲法・法律などの条文が書かれているものですから、「出版社によって内容が違う」などということはありえません。
 どれを使っても大きな問題はありませんが、私は宅地建物取引士試験(宅建士試験)受験生向けに販売されているコンパクトなものを購入しました(試験によってどの法律の知識が必要かが異なります。)。
 また法改正などもあるので、受験を終えた方などからお下がりをもらえそうであったとしても、ケチらずに最新のものを買った方が良いです。

 なお「宅建試験に六法は不要」と書かれている方も多いですが、曖昧な知識にしないためには条文をあたるしかありません。
 ただし時間がかかる勉強方法であることは否めません。「準備期間が足りないがワンチャンス合格を狙えるかも。」というような場合や、仕事や家事が本当に忙しくてギリギリのところで勉強している場合などは、条文を読む時間は削った方が良いかもしれません。


3.過去問集
 問題の部分に関しては、2の六法と同じく、どの会社から出ているものでも同じはずです(実際の本試験の問題を掲載しているわけですから)。
 しかし問題の量(何年分掲載されているか)・掲載順(科目別か年度別か)が違います。また解説の内容はもちろん各書籍ごとに異なります。
 問題の量は多ければ多いほど良いと思います(あまりに古い問題は、最近の出題傾向とは異なってしまう可能性もありますが)。
また掲載順は科目別の方が使いやすいと思います。これは苦手な科目・分野を集中して勉強したい場合などに、年度別に分かれていると、その苦手分野の問題を探すことに時間がかかってしまうからです。
 解説はテキストと同様、好みが分かれるところですので、こちらも実際に手に取ってみるのが良いと思います。
 余談ですが、学習が進んだ段階で「この問題の解説だけどうしても理解ができない」といった場合などは、他社の過去問集で同じ問題の解説を見てください。
出版社や書店の方には申し訳ないですが、一問だけのために買うのがもったいないと感じるようでしたら、その部分だけ立ち読みでもかまわないと思います(出版社や書店にお世話になったと感じたら、他の書籍を購入するなどして、売り上げに貢献してください)。


4.おまけに過去問などを解けるスマホアプリ
 必須ではありませんが、私は利用していました。
これは受験勉強のテクニックと言えるかもしれませんが、とにかくスキマ時間を活用することが大切です。
専業受験生であれば良いのですが、宅建試験で専業受験生という方はなかなかいらっしゃらないでしょう(司法試験などであれば、仕事や学業と両立をしようとせず、受験勉強に専念する方もいらっしゃいます)。

 別にスマホアプリでなくても過去問集でもテキストでも、スキマ時間に利用できるものであればなんでもかまいません。移動中・ランチタイムに注文してから料理が来るまでの時間など、スキマ時間に少しでも勉強を進めるために、いつも教材を持ち歩くことをオススメします。
 特に都心部にお住まいで満員電車に乗る機会が多い方などは、本を開いて書き込むのも難しい状況がありますので、そういった場合はスマホが一番使いやすいのではないかと思います。また使用されているスマホが防水のものであれば、入浴中などにも勉強ができますね。

これらの教材を使ってどのように勉強をするか


 それぞれの使い方ですが、私はこのようにしていました。

1.テキストをまず最後まで読み通します。
途中でわからないところがあったとしても、とにかく最後まで読み通します。
最後まで読み通してみれば、最初はわからなかった部分ももわかることが多いです。
もちろん最後まで読み通してもわからない部分もありますが、その部分については、いったんテキストを最後まで読み通してから理解を深めていきます。
テキストを最後まで読み通す理由は、テキストを終えないと過去問に取り掛かることができないからです。
 なるべく早くインプットからアウトプットの勉強に切り替えた方が良いです。

2.テキストを読むときにも六法を使います。
具体的にはテキスト中に出てきた根拠条文を引いて読んでみます。
しかし時間がかかるので、本試験までに充分な勉強時間が確保できない場合は、ここは省略してもかまいません。
テキストに関連条文が掲載されている場合は、条文を引かないまでもそこには目を通しておきましょう。

3.次に過去問を解き始めます。
 予備校が用意したオリジナル問題などもあるかもしれませんが、手を出すとしても、先に過去問が完璧にできるようになってからでかまいません。
 過去問も最初はなかなか解けないと思います。そういう場合でもとりあえず自分なりの答えを出してください。そして大いに間違ってください。
 最初は間違ってもかまいませんが、必ず自分なりに答えを出してください。答えを出す前に解説を読むのはいけません。しかし答えが出ないからといって考えこんで時間を浪費してもいけません。
 時間を計って問題を解く。そして解説を読む。最初はこのようなやり方でかまいません。
 これもとにかく1周目はさっさと回してください。ただし1周目は解説にもすべて目を通していくことになるはずですので、非常に時間がかかります。
 1時間に5問ぐらいしか解けないかもしれませんが、それでも気にしないでください。時間を気にするなということと矛盾をするように感じるかもしれませんが、時間は必ず計ってください。
 あとから自分の成長がわからなくなってしまうことを防ぐためと、時間を計らなければ人間はサボってしまうからです。

4.過去問2周目以降です。
 2周目からは、2つの点で、1週目よりもよりよくなることを意識してください。
一つ目は正答率。つまり1度目は解けなかった問題を克服して解けるようにしていってください。
二つ目は同じ時間あたりに解ける問題数です。しっかり理解している問題については、あらためて解説を読む必要はありませんから、2周目以降は解説を読まなくて良い問題が増えてくるはずです。
また知識が正確になってくれば、自然に解答速度も速くなってきます。単純な知識を問う問題であれば、やがて即答できるようになってくるはずです。

 過去問を100%解けるようになるまで回し、その根拠も充分に理解できていれば、それだけで充分に合格できます(実際に私が45点という高得点で合格しています)。

締めくくり

 いかがだったでしょうか。
今回は宅地建物取引士試験(宅建試験)の勉強法として書いてみましたが、少なくとも法律系の択一試験に関しては、すべて同じようなやり方で対応ができると思っています(私は宅建試験のほか、司法書士・行政書士・土地家屋調査士の資格を持っています。このうち宅建試験・司法書士・土地家屋調査士試験の民法は満点でした。)。

 文中で書いた、心技体で言いますと、まだ体の部分しか解説できていません。
残る心と技についても、いずれ別の記事で解説する機会を設けたいと思っております。

余談:ブログ習慣化チャレンジ

ブログ習慣化にチャレンジ中です。この記事で6日目になります。

まずは30日連続更新を目指して挑戦中です!

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